物質を設定する
MEEPにおけるいろいろな物質の指定をみる。物体を設置するときにmaterialパラメータに指定することで 屈折率を与えることができる。
mp.Medium(epsilon=)
周波数に依存しない屈折率を与える。パラメーターとして次の中から1つまたは複数を指定する。
epsilon
誘電率を実数で指定する。初期値は1。
index
屈折率を実数で指定する。初期値は1。
epsilon_diag, epsilon_offdiag
誘電率テンソルをmp.Vector3で指定する。 epsilon_diag=mp.Vector3(xx, yy, zz)とepsilon_offdiag=mp.Vector3(xy, xz, yz)が それぞれ誘電率テンソルの対角項と非対角項に対応する。
mu
透磁率を実数で指定する。初期値は1。
mu_diag, mu_offdiag
透磁率テンソルをmp.Vector3で指定する。 mu_diag=mp.Vector3(xx, yy, zz)とmu_offdiag=mp.Vector3(xy, xz, yz)が それぞれ透磁率テンソルの対角項と非対角項に対応する。
D_conductivity
電気伝導率を実数で指定する。初期値は0。
D_conductivity
磁気伝導率を実数で指定する。初期値は0。
chi2
二次の感受率χ2を実数で指定する。初期値は0。
chi3
三次の感受率χ3を実数で指定する。初期値は0。
マテリアルライブラリ
マテリアルライブラリを使い、より現実に近いシミュレーションをすることもできる。 この方法で物質を指定した場合は、複素誘電率の波長依存性が考慮される(実験値のDrude-Lorentzモデルフィットらしい)。 例えばGaAsの場合、ソースコードの冒頭で次のようにマテリアルをimportする。
from meep.materials import GaAs
そして、読み込んだマテリアルをmaterialパラメータに指定する。
mp.Block(size=mp.Vector3(1.00, 0.50, 0.25), center=mp.Vector3(0, 0, 0), material=GaAs)
マテリアルには、例えば、金(Au)、銅(Cu)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、 アルミナ(Al2O3)、アモルファスシリコン(a-Si)などがある。 詳細はこちら。